ISPEInternational Pipe Encyclopedia

パイプブランド

ロンドン・キャッスル・パイプス

20世紀を通じてロンドンのただ一軒のタバコ店にのみ卸していた、顧客自身がマウスピースの形を選ぶ小さなイギリスのパイプ工房。

ロンドン・キャッスル・パイプスは、英国パイプ史の中でも最も知られていない工房の一つである。記録によれば1919年にデイヴィス&ヒューブレヒトの名で創業し、製品は数十年間、ロンドンのただ一軒のタバコ店の棚にしか並ばなかった。そのためこのブランドは、当時でさえ広い顧客層に届くことはなく、その名は現物を所有するコレクターの間で語り継がれるにとどまった。

工房の作業様式

工房のすべてのこだわりは、素材の完璧さの上に成り立っていた。ブライヤーブロックはアルジェリア産だったと伝えられるが、この情報は独立した記録による確認が取れていない。傷やひび割れのないブロックのみが加工されたとされ、欠陥をフィラーで隠すよりもブロックを排除することが優先された。形状のレパートリーも同様に保守的だった。ビリヤードを筆頭とする古典的な英国型を逸脱することはなく、サイズも中程度に抑えられていた。

このブランドを真に際立たせていたのは注文方法だった。ボウルはマウスピースを付けない状態で店に送られ、顧客が希望するマウスピースの形を自ら指定し、マウスピースはそれから手作業で削られた。こうして各パイプは、所有者の好みに応じて仕上げられるセミオーダー品となった。完成したパイプには「London Castle, G. Huybrecht」の刻印がある。

一軒のタバコ店に依存したブランド

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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)