パイプブランド
アン・ジュリー
夫ポール・ラスムッセンの死後に工房を引き継ぎ、デンマークのパイプ製作で最初に名を知られた女性職人となったアン・ジュリー。その作品は赤白のドット刻印で知られる。
アン・ジュリーは、デンマークの手作りパイプの伝統においてもっとも名の知られた女性職人である。この仕事を選んで始めたのではなく、思いがけない喪失をきっかけに始めることになった。
当時の著名な職人であった夫ポール・ラスムッセンは1967年10月、46歳で亡くなり、後にはタバコ店と道具の揃った工房が残された。27歳のジュリーはそのとき2歳の子どもを育てていたが、機械や在庫を売り払う代わりに作業台に向かうことを選び、これが自身の名を冠して五十年を超えることになる製作の始まりとなった。
作業台への転身
記録によれば、ジュリーはそれまでパイプを手に取ったことすらなかった。夫は彫刻を男の仕事とみなす世代に属していた。コペンハーゲンの店を処分しに出向いた頃、ラスムッセンの元弟子の一人であるハンス・ニールセン——パイプ業界ではフォーマー(Former)の名で知られる職人——と出会う。棚に残されていたブライヤーの材が二人をある仕事へと引き込み、ジュリーは最初のパイプをニールセンの指導のもとでこの材から削り出した。以後の年月、彼女自身の語るところによれば、素材の性質と形の組み立て方を仕事をしながら身につけていった。
造形とメタルワーク
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)