パイプブランド
デュラ・パイプス(Dura Semjaniv)
スウェーデンのデュラ・センヤニヴがマルメのタバコ店から独立して興した一人工房。竹、ツゲ、角を継いだパイプで知られ、「Dura Sweden」の刻印を持つ。
デュラ・パイプスは、スウェーデンの製作者デュラ・センヤニヴ(Dura Semjaniv、2008年没)が同国南部で一人で営んでいた工房の名である。センヤニヴは工房出身ではなく、タバコ販売の現場から製作に入った人物である。
マルメでタバコ店を営むかたわら客のパイプを修理するうちに技術を身につけ、やがて自らパイプを作るようになった。年間生産数は限られ、古典的な寸法に忠実な作風であったため、その名は主に愛好家・収集家の間で知られている。パイプには「Dura Sweden」の刻印が入る。
修理台から製作者へ
マルメには1905年開業の老舗タバコ店「ピプ=ラーション(Pip-Larsson)」があり、センヤニヴは1985年にこれを買い取った。前の店主オッレ・ヨンソンが続けていた修理業務を引き継ぎ、必要な道具を揃えてヨンソンから技術を学んだ。数年間の修理の仕事が、やがて自作のパイプ製作へと彼を導いた。ある顧客の紹介で、マルメのリムハムン地区で活動していた名匠アルネ・ユング(Arne Ljung)のもとを訪ねる機会を得る。当時ユングはすでに80歳を超えていたが、センヤニヴは彼からブライヤー(briar)の材料塊と製作の基礎の両方を学んだ。二人の製作者の間に築かれた親交は、ユングの死後、工房の道具一式と古典的な形状の図面が収められた5冊のファイルがセンヤニヴに引き継がれるという形で結実した。記録によれば、これらの図面ではブルドッグ系の形状が大きな比重を占めていたという。
刻印、素材、様式
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)