ISPEInternational Pipe Encyclopedia

パイプブランド

Jacobean

LeslieとDolly Wood夫妻がDunhill退社後に構えた工房で用いた最初のブランド名。短命に終わったJacobeanは、Ferndownの前身とされる。

Jacobeanは、イギリスのパイプ職人LeslieとDolly Wood夫妻がDunhillを退社したのち、自らの手で作ったパイプに刻んだ最初のブランド名である。存続期間はわずか数年に限られたため知名度は低いが、その一方で夫妻の後年のはるかに有名なブランドFerndownとの連続性ゆえに、Jacobeanは収集家にとって一つの出発点とみなされている。

この刻印が見られるパイプは、まだ体制が固まっていなかった工房の初期に残された数少ない実例として位置づけられる。

工房の設立と分業

Leslie Woodは職を銀細工の分野、Dunhillで学んだ。1970年代末頃、Jimmy Craigと共同でL&J Silverwareという銀細工会社を設立した。社名の二文字は共同経営者たちのファーストネームから取られていた。Jacobeanのパイプが世に出た頃にはCraigはすでに共同経営から離れており、事業はすべてWood夫妻の手にあった。この間Woodは、Dunhillや他のメーカー向けに委託の銀細工を続けており、したがってJacobeanは専業のパイプブランドというより、二つの仕事の合間に押し込まれた生産の名前だった。

分業は明確だった。ブライヤーの原木からボウル(スタメル)を旋盤で削り出すのはLeslie、胴体をオイルキュアリングにかけ、仕上げの磨きと最終の調整をするのはDollyの役目だった。パイプの大半には、Leslieの本来の専門を物語る銀のバンドが付けられている。Ferndownの時代との明確な違いは吸い口にある。Jacobeanでは既製の鋳造エボナイト製吸い口が取り付けられていたが、後のブランドでは吸い口が棒材から手削りで成形されている。

仕上げ

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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)