ISPEInternational Pipe Encyclopedia

パイプブランド

Trebor

1912年の冷却室特許で知られ、業界記録の中で二十世紀を通じて複数のロンドンの会社名の下に次々と現れるイギリスのパイプブランド。

Treborは、二十世紀初頭のロンドンで生まれ、今日ではブランド名そのものよりも刻まれた特許番号によって知られるイギリスのパイプブランドである。ステム(吸い口部分)に見られる「6518/12」の刻印は、ピカデリーで自らを「タバコの専門家」と称したBaron & Co.の経営者バロン・コーエン(Baron Cohen)の名義で取得された特許登録を示す。出願は1912年3月16日に行われ、登録は同年12月12日に公告された。

ブランド自体がいつ設立されたのかは不明であり、確実な最も古い年代はこの特許そのものである。

特許がもたらした解決策

この登録が対象とするのは、ステム内部に設けられた冷却室である。吸い口の延長された先端がこの室の中に入り込み、室と火皿(ボウル)の間には一本の通路ではなく複数の平行な穴が設けられる。吸い口側の一つの開口は煙を取り込み、もう一つの開口は凝結した水分を室内へ排出する。室の端はねじ式の栓で塞がれており、これにより溜まった湿気を清掃できる。明細書には、同じ仕組みが葉巻や紙巻きタバコの吸い口にも応用できるとある。目的は二つある。煙の通る距離を延ばして冷やすことと、湿気が口元に達するのを防ぐことである。同時代には複数通路の煙道という発想を扱った他のイギリス特許も存在し、最もよく知られるのはファルク特許(Falk patent)である。特許番号をパイプに刻む習慣は当時よく見られたもので、今日では年代特定に役立つ手がかりとされている。

所有権の変遷

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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)