パイプブランド
ヴォルフラム・ベンツ(WBフリーハンド・パイプス)
三十年近く金属加工に携わった後にパイプ製作へ転じたヴォルフラム・ベンツは、胴体を一切機械にかけず、ヤスリのみで削り出すフリーハンド・パイプで知られる。
ヴォルフラム・ベンツは、WBフリーハンド・パイプスの名で活動し、パイプの胴体を一台の電動工具にもかけず、ヤスリのみで削り出すことで知られる職人である。1975年にプフォルツハイムで生まれ、現在の工房はフランス・アルザス地方のヴィンツェンバッハ村にある。
ヤスリによる成形
ベンツの工房を異色たらしめているのは、道具の数の少なさである。荒削りから最終仕上げまで、すべての工程が手に持つヤスリだけで進められる。胴体は旋盤にもベルトサンダーにもかけられず、電動グラインダーも使われない。工房内にある唯一の小型旋盤は吸い口の加工専用である。この手法の必然的な結果は遅さであり、年間の製作数は少なく、各作品はすべて一点物で、同じ形が二度繰り返されることはない。
形の決定基準は、あらかじめ職人が描いた型紙ではなく、木塊そのものである。ベンツは古典的な形を追うのではなく木目の流れを基準とし、素材が許す方向へ胴体を開いていく。作品の大部分が左右対称の型から離れたフリーハンドパイプであるのは、この選択に由来する。
金属からブライヤーへ
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)