ISPEInternational Pipe Encyclopedia

原材料

先に形状、後で穴あけ(Shaping Before Drilling)

パイプの胴部に穴をあける前に形状を仕上げる工房手法。木目に合わせた自由な設計が可能になる一方、フリーハンドでの穴あけがもたらす位置合わせの難しさと、それを解決するために編み出された工夫。

先に形状、後で穴あけ(shaping before drilling)は、パイプの胴部にボウル、煙道、ステム差し込み口の三つの穴をあける前に形状を仕上げる工房の手法である。一般的な手順はこの逆で、木塊を旋盤に固定し、荒削りの段階で三つの穴をあけ、形状はその軸の周りに組み立てられる。

順序を逆転させると設計上の判断も作業台の配置もまったく変わるため、この手法はパイプ製作の中でも独自の専門技術と見なされている。

木目が導く形状

理由は木目にある。ブライヤー(briar)の木塊の模様も、内部の砂粒状の空洞や割れ、隙間も、表面が削られて初めて姿を現す。先に穴があけられていれば、形状はその軸に縛られる。加工中に現れた欠陥を避けたり、木目が最も美しく出る線を捉えたりする余地はごくわずかしか残らない。一方、先に形状を決める場合、職人はのこぎりやサンディングディスクが新しい面を露わにするたびに方向を選び直すことができる。この手法が、木塊自体が形状を決めるフリーハンドデザインやデンマーク派の伝統と結びつけて語られるのはこのためである。その代償は修正の余地が狭まることだ。荒削りの段階で穴あけ不能な胴部を作ってしまわないよう、また穴あけ後に微細な仕上げができるだけの肉厚を残しておくよう注意しなければならない。

位置合わせの実現

記事の続きはアプリで

ISPE のすべては IPC アカウントで開けます。

アプリで開く

関連記事

最終更新:

出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)