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タバコ

パイプ仕込みステッキ(ガジェットスティック)

柄や胴体にパイプ、タバコ、嗅ぎタバコ、マッチを隠し持つ多機能ステッキ。19世紀ヨーロッパの忘れられたアクセサリーで、今日ではコレクションの対象となっている。

パイプ仕込みステッキとは、胴体や柄をくり抜いてパイプの火皿、吸い口、タバコ、嗅ぎタバコ、あるいはマッチを収めた歩行用の杖である。英語圏の資料ではこの種の多機能な杖はガジェットスティックあるいはシステムケーンという見出しの下にまとめられる。

外見上はごく普通の杖に見えるが、分解して開くと第二の機能が現れる品物である。このアクセサリーが最も広まったのは19世紀のヨーロッパで、製造は20世紀初頭まで続いた。

杖からアクセサリーへの転身

杖はヨーロッパにおいて17世紀から18世紀にかけて、支えの道具であることをやめ紳士の装いを完成させる一品へと姿を変えた。ルイ14世が、鷲をかたどった握りに二十四個のダイヤモンドを埋め込んだ杖を持っていたことが知られている。ヴォルテールは八十本、ルソーは四十本の杖を所有していたと伝えられる。ザクセンのブリュール伯爵に至っては、それぞれに対になる嗅ぎタバコ入れが用意された三百本の杖を持っていたと語られる。ベンジャミン・フランクリンにフランス人の女性崇拝者が贈った金の握りの杖もこの伝統の知られた例で、フランクリンはこの杖を遺言によってジョージ・ワシントンに譲っている。杖がこれほど個人的な持ち物へと変わっていったことは、胴体を収納場所として使うデザインが広まっていった時期と重なっている。

隠し仕切りの誕生

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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)