歴史と文化
Clubb:トロントからロサンゼルスへ渡ったタバコ商の名
1878年にトロントで創業したA. Clubb & Sonsと、20世紀初頭にロサンゼルスで同じ屋号を掲げたタバコ店について、記録から編んだ小史。
Clubbは、パイプの歴史において製造元のブランドとしてではなく、タバコ商の屋号として記録されている。同じ名を持つ店は二つある。1878年にトロントで創業したA. Clubb & Sonsと、20世紀前半にロサンゼルスで営業していた同名の店である。
この名前は、パイプコレクションの世界においてボウルに刻まれた署名のようにではなく、流通の痕跡として読まれる。すなわち誰が作ったパイプかではなく、どの店を経由したかを物語るのである。
トロント:A. Clubb &Amp; Sons
この店は1878年にトロントで創業し、長年キング・ストリート・ウェスト49番地で営業した。葉巻、タバコ、喫煙具一式を扱う本格的なタバコ商であった。自社ブランドでパイプを製造するというよりも、当時著名だったイギリスの製造元の製品を自社の刻印入りの箱とともに販売していた。これは19世紀の北米小売業においてごく一般的な仕組みであった。
この屋号を今日に伝える最も具体的な証拠も、まさにこの点にある。店の刻印を施したオリジナルの箱に収められた状態で現存するパイプである。知られている例の一つは、箱の外側に「A Clubb & Sons / 49 King St West Toronto」と記され、中に1876年製のBBBのパイプが収められたヴィクトリア朝期のセットである。このような箱は、ブライヤーパイプが大西洋を渡った際にどのような商業経路をたどったかを単独で裏付けるものであり、それゆえ小規模ながら資料的価値を持つ。
ロサンゼルスの店
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)