ISPEInternational Pipe Encyclopedia

パイプブランド

ガスパリーニ

北イタリアのヴァレーゼ地方、ルヴィナーテ村で製作を行う家族経営の工房ガスパリーニ。自然乾燥させたブライヤーを用いること、手作業で成形される「ファッタ・ア・マーノ」シリーズ、そしてボウルにミーシャムを組み込んだパイプで知られる。

ガスパリーニは、北イタリアのヴァレーゼ県ルヴィナーテ村で製作を行う小規模なパイプ工房である。同ブランドは、イタリアのパイプ製造において大工場でも家族経営工房でもない中間層を代表する典型例とされる。

限られた数の定番モデル、自然乾燥させたブロック、そして手作業を基盤とする生産体制がその特徴である。設立年については見解が分かれる。Pipediaの項目ではマリオ・ガスパリーニとその妻イダが1938年に事業を始めたとされる一方、製造元自身の紹介およびそれに基づく二次資料は1948年を挙げている。両者の間には戦争の年月が挟まるため、どちらが実際の生産開始とみなされるべきかは判然としない。

素材と生産体制

工房が用いる主な素材はイタリア産のブライヤーで、これに少量のギリシャ産ブロックが加えられる。ガスパリーニ自身が強調する原則は、熱やその他の促進手段によらず、あくまで自然な方法でブロックを乾燥させることである。実際には、これはブロックを倉庫で数か月間、上位のグレードでは数年間にわたって寝かせることを意味する。工房は、急速乾燥が木材の繊維構造を損なうという見解を持つ。乾燥を終えたブロックは、成形の段階で木目の方向に沿って削られる。

生産は二つの系統に分かれる。一方はボウル、シャンク、穴あけの各工程が一部機械化され、その後品質と表面仕上げに応じて等級分けされる量産ラインである。もう一方は、選び抜かれたブロックから最初から最後まで手作業で成形される「ファッタ・ア・マーノ」(手作り)と「ダ・コレツィオーネ」(コレクション)の各グループであり、コレクター向けに用意される一点物もこちらの流れから生まれる。この工房を同業他社と区別する手法は、無垢のミーシャム・ブロックから削り出したボウルを、完成したブライヤーの本体に組み込む点にある。

工房の歩み

記事の続きはアプリで

ISPE のすべては IPC アカウントで開けます。

アプリで開く

関連記事

最終更新:

出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)