パイプブランド
Kulpinski(Ryszard Kulpiński)
ポーランドの名工Ryszard Kulpińskiが構えたPrzemyślの工房。Walat工房での修業から自らの銘に至る歩みと、手作業で仕上げられるAutografパイプ。
Kulpinskiとは、ポーランドのパイプ職人Ryszard Kulpińskiがプシェミシル(Przemyśl)で製作するパイプに用いる名称である。同国南東部に位置するこの小さな町は、19世紀末以来ポーランドのパイプ製作の中心地とされてきた。Kulpińskiもまた、この伝統を戦後世代へと受け継いだ職人の一人である。
プシェミシルの伝統と修業時代
この町でのパイプ製作の始まりは1870年代に遡る。チェコ出身の職人Wincenty Swobodaは1889年に地下室でパイプの彫り出しを始め、1908年には自らの工房を構えた。1941年のSwobodaの死とともに一時途絶えた製作は、1945年にWalat兄弟が開いた工房によって再び活気を取り戻した。Ryszard Kulpińskiはこの工房に1956年に入り、そこで職人技を学んだ。
作業台での日々は、同時に材料不足への対処を学ぶ時間でもあった。社会主義体制下ではブライヤー(briar)の輸入が不安定だったため、ポーランドのパイプは長らく梨の木や胡桃の木といった国内産の木材から削り出されていた。パイプに関する文献によれば、事情は1970年以降やや緩和されたとされ、Walat工房の製品を指す「Walatówka」という呼び名が広まった1971年から1981年にかけての成功にも、Kulpińskiは一役買ったとされる。
独立と自らの銘
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)