パイプブランド
ヴァンサン(ロジェ・ヴァンサン)
サン=クロードで肖像・人物彫刻を手がけ、フランス最後のパイプ彫刻家とされるロジェ・ヴァンサンの工房と技巧。
ヴァンサンは、フランスのジュラ山脈にあるサン=クロードの町で活動する彫刻家ロジェ・ヴァンサンの名にちなむ工房である。量産を行う工場ではなく、一人だけの作業台である。ここではブライヤーの丸太、ボウル、シャンクが、顔や人物像を表現するかたちに手彫りで仕上げられる。
ヴァンサンはフランスでこの仕事を続ける最後の職人とされ、ヨーロッパ全体で見ても最後の彫刻パイプ職人と呼ぶ資料もある。
修業の系譜
ロジェ・ヴァンサンは、伝えられるところによれば1958年、同じくサン=クロード出身のパイプ彫刻家であった父レオン・ヴァンサンのもとで見習いとしてこの道に入った。町のパイプ産業がまだ活況を呈していた時代に育ち、当時の彫刻は、シャンクの旋盤加工や研磨などと同様、工場生産の内部に組み込まれた独立した専門技術であった。ヴァンサンは1994年、フランスにおける職人技の最も知られた公式称号であるムイユール・ウーヴリエ・ド・フランス(「フランス最高の職人」)の称号を受けた。2002年に引退したが工房を閉じることはなく、それ以降も限られた数の作品を作り続けている。本人の言によれば、経歴を通じて彫ったパイプの数は25万個を超える。
彫刻技法
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)