原材料
ハイドロストーンと樹脂パイプ
彫刻に代わり型による成型に依存した二つの素材。石膏系のハイドロストーンはメシャムの複製と修復に用いられ、キャスト樹脂は安価な量産チェンバーの素材であると同時に、コレクター市場における贋作の素材ともなった。
ハイドロストーンと樹脂パイプは、彫って形を与えるブライヤーやメシャムの伝統から外れた、型に流し込んで作られたパイプを指す。この二つの素材をあわせて論じる理由は、共通する製造の論理にある。型は、精巧な彫刻の細部を、労力をかけずに望むだけ複製する。
この手軽さは、パイプ製作の世界で全く異なる二つの結果を生んだ。石膏系のハイドロストーンは、あくまで公然の複製・修復材にとどまった一方、樹脂は安価な量産チェンバーの原料になると同時に、コレクター市場における贋作の主要な手段にもなった。
ハイドロストーン:石膏による複製
ハイドロストーンは、アメリカの鋳造・模型産業で用いられる高強度石膏の一種の商品名である。この石膏の化学的な基盤は硫酸カルシウム半水和物で、水と混ぜてから約10分で凝結が始まり、1時間経たないうちに初期硬化を終え、その後数日をかけて内部の結晶構造が変化するにつれて硬度が増し続ける。凝固すると白く、緻密で軽い塊となるため、彫刻、フィギュア、型取りの作業で好んで用いられる。同じ性質が、メシャムの艶消しの白い表面を模すのにも適していた。
この素材がパイプと結びついた時期は1970年代初頭である。記録によれば、マサチューセッツ州ケンブリッジでアンティークのメシャムパイプの売買を営んでいたマイケル・セイデンが、1971年秋にホビーズ誌に出した広告で、自らのコレクションにあるパイプやシガーホルダーのハイドロストーン複製品を売り出した。これらの品は贋作としてではなく複製として売られ、実際に喫煙するためのものとも考えられていなかった。この試みが短命に終わったのもそのためである。石膏は、火にさらされるチェンバー材として耐えられる素材ではない。一方で、割れたメシャムのチェンバーを補修する充填材としては今も候補に挙がる。
樹脂のパイプへの参入
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)