原材料
ラスティケーション(粗面仕上げ)
パイプのボウルとシャンクの表面を手道具で刻み、凹凸のある質感を作り出す技法。難のあるブライヤーを活かし、パイプに異なる持ち心地を与える伝統的な方法。
ラスティケーションとは、パイプのボウルの表面、そして多くの場合シャンクの表面からも小さな木片を削り取り、凹凸のある質感を作り出す技法である。日本語では「粗削り仕上げ」や「刻み仕上げ」とも呼ばれるが、業界内では英語名のまま用いられることが多い。スムースな艶出し仕上げやサンドブラストと並び、briarパイプに施しうる三つの基本的な外観のうちの一つである。
なぜ用いられるのか
briarは加工を待つ根のかたまりであり、すべてのブロックから均整の取れたグレインの、欠点のないボウルが得られるわけではない。砂の混入、内部の空洞、微細な割れ、乱れたグレインは、スムース仕上げでは決して隠せない表面を残す。ラスティケーションはこの場面で用いられる。質感がブロックに残る痕跡や不規則さを表面全体の見た目の中に溶け込ませ、それによって一部に欠陥があるために廃棄されるはずだったブロックが使用可能になる。
業界内の通念では、同じ工房のスムース仕上げの作例はラスティケーション仕上げのものよりも上位に位置付けられる。そのため職人がラスティケーションに向かうことは、多くの場合美的な選択というよりも、ブロックの状態に応じて下された判断と解釈される。とはいえこの技法が救済目的だけを持つと言い切るのも誤りである。凹凸のある表面は手により馴染みやすく、大ぶりなボウルのパイプでは握りやすさを高め、使用者の間では長年かけて生まれるパティナがこの表面ではより際立って見えるとも言われる。
道具と手法
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最終更新:
出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)