パイプブランド
John C. Loring
アメリカ人コレクター・研究者ジョン・C・ロリング(1944-2009)は、ダンヒルパイプのみを扱った初の書籍とされる年代鑑定ガイドの著者である。刻印とカタログの照合に基づくその手法は、ブランド史研究における基準とされている。
ジョン・C・ロリング(1944-2009)は、ダンヒル(ホワイトスポット)パイプの年代鑑定に関する研究で知られるアメリカ人のパイプコレクター・研究者である。死亡記事によれば、ウィスコンシン州マディソンで生まれ、法律の職に就いていた。刻印の形式、当時のカタログ、特許記録を突き合わせて互いに検証する彼の手法は、ダンヒル史研究を伝聞から文書へと押し上げた歩みの一つとされる。
ダンヒルの書籍
彼の名を広めた著作は、1998年6月に初版が刊行された『The Dunhill Briar Pipe - the patent years and after』であり、ダンヒルパイプのみを扱った初の書籍とされる。書名にある「特許年代」は、同社がパイプに特許番号を刻んでいた1955年以前の時期を指す。この本は単なる年代鑑定ガイドにとどまらず、刻印の変遷を1905年以降のブランドの発展とともに扱っている。
このガイドを他と分けるのは、問題へのアプローチの方向である。それ以前のガイドは年から始めてその年の刻印を説明していたのに対し、ロリングは順序を逆転させた。読者は手元の刻印から年へとたどり着くのである。これには実務的な根拠があった――コレクターの手元にあるのは刻印であり、分からないのは年だからである。年代コードがまったく刻まれていない、あるいは摩耗して判読できないパイプのために、特許番号と刻印文言(nomenclature)の一覧表も別途用意された。この表は、あるパイプを数年の幅に絞り込むのに役立つ。ロリングの結論によれば、ダンヒルの年代コード制度は1921年に導入され、コードがパイプに規則的に刻まれるようになったのは翌年からだという。コードのない初期の個体を年代鑑定する際、この区別が決め手となる。書籍にはパーカーブランドのパイプ、缶入りダンヒルたばこ、パイプ用品の年代鑑定基準も収められている。本文には写真が一枚も掲載されていないが、ロリングはこれを、手持ちの情報を出し惜しみせず広める選択だったと説明している。
カタログ集成
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)