ISPEInternational Pipe Encyclopedia

パイプブランド

スパヌ(トム・スパヌ)

トンマーゾ・スパヌが1979年にサルデーニャで創設し、現在はサッサリで受け継がれているイタリアのパイプ工房。コルクガシの樹皮で覆われたブライヤーパイプと、ブライヤー以外の地元産木材を用いた作品で知られる。

スパヌは、サルデーニャ出身の職人トンマーゾ・「トム」・スパヌが1979年に創設し、現在は息子が受け継いでいるイタリアのパイプ工房である。パイプ販売のために設立された会社の正式商号はNovarte S.N.C. di Spanu Tommasoであるが、製品は一般に「トム・スパヌ」の名で知られている。このブランドを最もよく知らしめた仕事は、胴部がコルクガシの樹皮で覆われたブライヤー(briar)パイプである。

キアラモンティからヴァレーゼへ

スパヌは1944年、サルデーニャ北部のキアラモンティに生まれた。各資料が一致して伝えるところによれば、まだ若いうちに島を離れ、1960年代初めに北イタリア、当時パイプ工房が集中していたヴァレーゼ県のガヴィラーテへ渡ったという。仕事は親戚の紹介によるものだった。ここで過ごした年月が、彼を当時最も影響力のあるパイプデザイナー兼商人の一人、アルベルト・パロネッリの周辺へと導いた。パロネッリは経験豊富な彫刻職人のもとで彼を育てただけでなく、形状とデザインについても自ら指導した。

その結果、スパヌはパロネッリが手掛ける上級ラインClairmontシリーズの製作に携わることになった。ブランド名はスパヌの生まれ故郷をフランス語風にした呼称であり、記録によればこれらのパイプの一部には彼自身の刻印も入れられたと伝えられている。北部で過ごした15年以上の間、後にCaminettoブランドを立ち上げることになるジュゼッペ・アスコルティやルイジ・ラディーチェといった名だたる職人たちと同じ環境を共有した。この世代こそが、1960年代から70年代にかけてのイタリア製手作りパイプの躍進を担った世代である。

島への帰還と工房

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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)