パイプブランド
Ashton
ダンヒルの工房で修業を積んだウィリアム・アシュトン=テイラーが1983年に興した英国のパイプブランド。オイルキュアリングを施したブライヤー、深いサンドブラスト仕上げ、XからMagnumに至るサイズスタンプで知られる。
Ashtonは、1983年にロンドンで創業され、短期間で英国製ブライヤーパイプの高級ブランドの一角に名を連ねた銘柄である。創業者ウィリアム・アシュトン=テイラーはAlfred Dunhillの工場でこの仕事を学び、1980年代初頭に自身の工房を開いた。ブランドの創業期と創業者の経歴については別項で扱われており、本項では製品としてのアイデンティティ、仕上げの名称、スタンプ体系に絞って述べる。
木材の選定とオイルキュアリング
この工房を特徴づける選択の一つが、仕上げによって異なるブライヤーの産地を使い分けている点である。スムース仕上げには、硬く軽い材質で知られるカラブリア産のブライヤーが用いられ、サンドブラストを施す胴部には、柔らかい木目を取り除いた後に濃いパティナを保つとされるトスカーナ産ブライヤーが選ばれる。ブロックの選定は創業者自身の仕事であり、そのためにイタリアのブライヤー製材所へ年に二度足を運んでいたと伝えられる。
Ashtonを他と分けるのはオイルキュアリング(油浸処理)である。旋盤から出た荒挽きの胴部はまず八時間加熱され、続いて三種の油を混ぜた液に八時間浸され、その後加熱した真鍮ピンに通して十四日間置かれる。狙いは、ピンの熱によって木から出てくる油に、木に残った樹液や滓を一緒に押し流させることにあり、製造元の主張によれば、こうして出来上がったパイプは同種のものに比べておよそ12〜14パーセント軽くなるという。記録によれば、この方法の起源は1915年に記述された技法にさかのぼり、アシュトン=テイラーは長年の試行によってこれを発展させ、伝えられるところでは自身の方式で英国特許を取得したという。
仕上げ、サイズ、スタンプ
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出典:Pipedia(CC BY-SA ライセンスに基づき翻案)